くらし情報『【『最愛』感想 9話】愛情をふりほどき真実に向き合うとき・ネタバレあり』

2021年12月15日 11:23

【『最愛』感想 9話】愛情をふりほどき真実に向き合うとき・ネタバレあり

そして藤井はある意味『15年前』を象徴する登場人物でもある。その2人に接点があるということは、梓が15年前の事件にも何かの関わりがあるということに他ならない。

15年前に隠蔽された1つの事件が、いつまでも塞がらない傷のように血を流し続けて、現在に消せない染みを広げつづける。あの日殺された者の人格がどうあれ、その真実が明らかにならない限り結局『今』も『未来』も無い。

【『最愛』感想 9話】愛情をふりほどき真実に向き合うとき・ネタバレあり

今回のラストで警察に向かう梨央は、心配して同行すると申し出た弁護士の加瀬に毅然とした表情で「1人で大丈夫」と断言して顔を上げる。

それは、これまで愛されて大事に包まれたがゆえに真実から遠ざけられ、そのことに15年苦悩し続けた女が、どんなに苦しく悲しくても、1人で立って真実に向かい合うと決心した瞬間である。血にまみれた指でかまわないと腹をくくった瞬間である。

そして、物語はいよいよ真実の扉の前に立つ。
辛くとも、悲しくとも、見届けたい。

最愛/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送
過去の最愛ドラマコラムはコチラから

[文・構成/grape編集部]

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.