【妻、小学生になる。第8話 感想】ついに明かされた『生まれ変わり』の謎・ネタバレあり
万理華の記憶は、「消えてくんないかな」と言われた日のままだ。それでもやり直せると千嘉は変わろうとしている。
そう気づかせてくれたのは、貴恵だろう。
娘との日々を取り戻すということは、そんな大切な貴恵との別れを意味するのだ。
そして圭介と麻衣には、この奇跡が永遠には続かないという現実を突きつけられていた。
一度失った大切な存在が目の前にいる幸せの中にいる彼らには、再びの別れが来ることなんて考えてもみなかっただろう。
「あなたは奥さんと、今世の縁をとっくに終えている」
永遠の別れが、また近づいていく…。
明らかになった、貴恵が万理華に憑依したきっかけ
貴恵は、万理華の中に入った日のことを全て思い出した。
貴恵は死んでからもずっと『ゾンビ』になった圭介達に会いに来ていた。
そしてあの日、貴恵は、夜の公園で万理華に出会ったのだ。
パジャマのまま、消えたいと泣く万理華の頬を包む、全てを包み込む貴恵の大きな優しさ…。
「消えたい」と思う万理華と生きたいと願う貴恵はリンクしたのだ。
「私、生まれ変わりなんかじゃない」
吉原は、自分の小説が店舗に並んでいるところを見て、生きていた頃の毎日もそう悪くはなかったと、生きたいという気持ちが報われ、莉音の体から去っていった。