2023年3月30日 16:57
「ありえない」あってはならない園児虐待 怒りの声と共に『環境』への疑問も…?
幼い子供への暴力など、憤りを感じない人のほうが少ないでしょう。
至極当たり前のことですが、保育士が園児に暴力ふるう、暴言を吐くなど、心身に影響を与える行為は認められません。
保育士たちは園児の人権や人格を尊重し、心身になんらかの苦痛を与えることがないよう、常に意識して行動していく必要があります。
なぜ虐待が起こるのか
それでは、なぜ保育士による園児虐待の事件は、相次いでいるのでしょうか。
ネット上では虐待をする保育士への怒りの声のほかに、こういった疑問が上がっていました。
「暴力をふるってしまうような心理状態になるほど、過重な負担を抱えているのではないか」
それは、全国で保育士が不足しているほか、保育士1人にかかる仕事の負担が大きいことから、「余裕を持って保育に臨めない環境がまずいのでは」という声。
もちろん、「環境が悪いからといって許される」というわけではありません。しかし労働環境の問題が、虐待を助長している可能性がないとはいえないようです。
厚生労働省の調査でも、虐待を含む『不適切な保育』が発生するのは『職場環境』の問題が、1つの要因と考えられている模様。
実際に、保育所を利用する子供とその家庭の多様化などにより、保育士にかかる負担は、どんどん増えているそうです。