2023年12月5日 10:00
「これは便利!」「意外とおいしい」 非常食が想像以上に進化していた
みなさんは日頃から、非常持ち出し袋を準備していますか。防災非常袋ともいいますが、地震などの災害時にはこの袋を持って出ればOKというもので、中には水や非常食などを入れておきます。
なんとなく味がイマイチなイメージの非常食ですが、最近では味を工夫するなどの技術が発達し、「非常時でなくても利用したい」と思えるようなおいしい製品が多数登場しています。
特に非常時は、腹持ちがよくて力も出る米がお勧めですが、どんなものを選べばいいか迷う人もいるでしょう。
そこで、世界で初めて『アルファ米』を開発した、尾西食品株式会社(以下、尾西食品)に取材しました。
アルファ米とは?
長期保存ができるため、非常食に利用されることが多いアルファ米。
そもそも生米に含まれるデンプンは、消化しにくいベータ化した状態になっており、人間は食べても栄養を吸収できません。そのため、米を水に浸して炊くという加熱調理を行います。
加熱調理をすることで、デンプンは消化しやすいアルファ化した状態になります。
つまり炊飯というのは、米を柔らかくて食べやすく、かつ消化しやすい状態にする作業なのです。
※写真はイメージ
ところが、ご飯が冷めると、デンプンはまたベータ化の状態に戻ってしまい、カチカチになります。