2023年11月10日 17:18
【『大奥 Season2』感想6話】瀧内公美、愛希れいか、古川雄大 華やかなキャストによる幕末編の開幕
ちなみに原作でも遠山金四郎は登場しているが、瀧山との接点はない。
組織には様々な出自・由来の人物が必要だという正弘の説得は、まさに現代にも通じている。
今回のドラマ化にあたっては、吉宗(冨永愛)が馬で疾走する場面は『暴れん坊将軍』を、大岡忠相(MEGUMI)の描写が多くなったのは『大岡越前』を、そして今回の『遠山の金さん』と、歴代の名作時代劇へのオマージュがあちこちに見られることも楽しい。
同時に、こういった時代劇の面白さを世代で繋いでいくことの必要性にも改めて思いを馳せた。
※写真はイメージ
もう一つ、ドラマ化にあたってのオリジナルの描写は将軍・家定(愛希れいか)の、将軍としての資質である。
原作でも家定は聡明な女性として描かれるが、ドラマでは更にそのリーダーとしての資質が強調されて描かれている。
※写真はイメージ
実父から性加害を受け傷ついた家定を案じ、薩摩からの御台輿入れの申し出を断ろうとする正弘に、家定は薩摩を引き入れれば正弘の政治の役に立つはずと、自身の意志で薩摩の男を伴侶にすると決心する。この一連はドラマのオリジナルだ。
「そなたの為に将軍になった。そなたが自在に空を飛ぶためにここに座っておるのだ、私は」