くらし情報『【下剋上球児 第5話・ネタバレあり】教員免許は持っていなくても… 南雲と野球部員の交錯』

【下剋上球児 第5話・ネタバレあり】教員免許は持っていなくても… 南雲と野球部員の交錯

とほぼ同じだった。なぜ南雲があそこまで根室を必死で支えたのか、これが答え合わせだった。

南雲が根室をなんとしても野球を続けさせようとしたときには、きっと、彼を救ってくれた寿や賀門のことが頭にあったに違いない。

2話で根室が南雲からグローブをもらったとき、恐縮する根室に南雲が言った「大人になってから誰かになにか返せばいいんだよ」というセリフは、まさに南雲自身の実感だったのだろう。

無免許のまま教師になった南雲が配属先で出会ったのは、問題児の越前恵美(新井美羽)だった。罪悪感ゆえに早く教師を辞めようと思っていた南雲だからこそ、恵美に体当たりで関わっていくことができたのは皮肉である。

だが、根室の時と同じく、南雲の中に寿がしてくれたことがちゃんと根付いていたからこそ、道を踏み外しそうになっている恵美のことを見捨てられなかったのではないか。

「子供はある日突然変わります」

南雲は確かに教職免許を持っていない。
だが、子どもたちに手を差し伸べること自体は、教職免許のあるなしは関係ないのかもしれない。まさにそんな南雲との対比になるような塩尻(町田啓太)という監督を、犬塚樹生(小日向文世)がまた勝手に連れてくる。

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