【下剋上球児 第7話・ネタバレあり】説得のため横田が放った『ひと言』 その内容に胸が熱くなる
横田が言う通り、失敗から償い、更生しようとしている人の姿を子どもたちの前から排除してしまったら、それは教育ではなくなってしまう。
「留まることなく成長する彼らを見て、後ろ向きで生きている自分を恥ずかしいと思いました。もう一度、彼らと前を見て生きていきたいです」
楡が近視とエラーのダメージを乗り越えたこと、下手だった野球部が大きく成長していったこと、それらすべてに南雲は逆に励まされていたのだ。
生徒たちは南雲を監督として認めているが、それは決して南雲に依存した関係ではない。お互いに影響し合い、南雲自身も彼らと接することで成長している。
丹羽は、南雲と生徒たちの関係の良い循環を認めたのだろう。もともと彼はずっと南雲を教師として越山高校をより良い学校にしていける同志だと思っていたのだから。
練習試合を続けて、野球部は強くなっていく。
「甲子園を目指す」という目標はもう越山野球部にとって夢物語ではなく、具体的な目標になった。
野球部員たちでペイントしたおんぼろマイクロバスが田んぼの中を走る風景は、彼らの青春の輝きそのものに見えてきらきらと眩しい。
ついに運命の夏の甲子園の予選が始まった。