2024年4月15日 10:00
なんで柿の種にはピーナッツが? 創業メーカーの回答に「そんな説があったとは」
仕方がないので、今井さんは独学であられの製造工程を完成させました。
青果店のアドバイスで『柿の種』が誕生!
ある日、2階でお菓子の製造をしていた今井さんの妻の、さきさんが、接客のため1階の店舗に降りようとしたところ、あられの製造に使う小判型の金型を踏んでしまいました。
型は歪んでしまい、火箸で直そうとしても元に戻せません。
やむを得ずそれを使って製造したのですが、形がいびつなものしかできず、なかなか買ってもらえませんでした。
ところが、地元の名士として知られていた青果店『八百庄』の近藤老人のところに持っていくと、「これは面白い。柿の種に形が似ているから、『柿の種』と命名して販売したらどうか?」という助言をもらいました。
また、近藤老人は「良質な醤油、みりん、コショウを使いなさい」とアドバイスも。
今井さんはアドバイスに従い、『柿の種』を製造・販売することにしたのです。
※写真はイメージ
ちなみに、今井さんは後に長岡市議になり、新潟県長岡市のために消雪パイプを発明しています。
これは地下水をポンプでくみ上げ散水し、路上の雪を溶かすというもの。今井さんは創意と工夫に富んだ人だったのですね。