くらし情報『心のどこかに、夢の中のような場所を』

心のどこかに、夢の中のような場所を

目次

・吉元由美の『ひと・もの・こと』
・『見えない友達』と夢の中にいるような時間と
心のどこかに、夢の中のような場所を

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。


『見えない友達』と夢の中にいるような時間と

(いつか大人になるのだから、急いで大きくならなくてもいいよ)

幼い子どもたちを見ているとき、ふっとそんな言葉をかけたくなります。子どもにとっても、大人にとっても、「大きくなる」ことは喜び。ひとつひとつ、階段を昇るような成長を見守る。それは子育ての醍醐味でもありました。

娘が4歳くらいまで、見えないお友達がいました。『もったん』と『いっちゃん』です。言葉を発するようになった頃からか、誰もいない空間に向かっておしゃべりをしているので、「誰とお話ししてるの?」と聞いてみました。

心のどこかに、夢の中のような場所を

「もったんといっちゃんと遊んでるの。
ママ、見えないの?」

と不思議そうな顔をします。ママには見えないなあ、というと、驚いた顔をして、

「そこにいるよ。

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