2020年9月13日 16:19
保育の授業で「子供は邪悪」と答えた男性 理由を尋ねてみると…【きしもとたかひろ連載コラム】
あわせて、その言葉の本心を理解しようとしてくれる存在と、受け止めてもらう経験も。
それでもやっぱり根っこの感情が本当に「殺したい」のであれば「死ね」という言葉で正しいんだろうし、もしそうならば、その言葉を他人が否定することはできない。
僕たち大人も自分の思いや感情を普段からちゃんと言葉にしているだろうか。そう考えたら、できていることの方が少ない気がする。「仕事いきたくなーい」ってよくいうけど、みんなは言わないかもしれないけど僕は言うんだけど、本当に仕事に行きたくないかといえば実はそうではなく「もうちょっとゆっくり寝たーい」とか「のんびり映画見てすごしたーい」とかだったりする。
「細かい雑務がめんどくさーい」とか「あの上司と顔合わせたくなーい」とかかもしれないし、言葉にできなくてなんとなく言っていることだってきっとある。
その感情をそのまま言葉にするのって実は難しくって、複雑に絡み合った感情を何か言葉にしたくて目の前のことにそのまま表出したりする。
自分の感情をうまく言葉にできないだけでなく、自分の感情自体を正確に理解することもままならないときもある。
子どもに「あっちいって!」