Twitter発信で売上1000倍!京都の螺鈿職人が語る螺鈿の魅力と奥深さ
1枚の貝から美しい色味が取れるのはわずか1割2割なので、厳選して色味を確認していますね。
――製作していて難しい部分はどんなところ?
幾何学模様のネックレス
色味もそうですが、切り出す角度によって美しく光らないものもあります。デザインによっては立体的に切り出さなければいけないし、ネックレスは正面から見た時に一番輝くように計算するのが難しいです。
例えば三角形の形でも、無作為に切るのではなく、どこを頂点にするかで色も光もかなり変わってきます。
『美しく見える位置』を確認しながら貝を削り、重ねていかなければなりません。大変ですが、『他の人がやらない、できない作業』をするので価値がありますし、その手間隙は作品を見ただけで伝わります。
コロナで観光客が激減するもTwitterで…
発色が美しいピアス/イヤリング
美しい螺鈿作品は海外観光客の目を引き、去年まではインバウンド需要が多くありました。
しかしコロナウイルスの影響によって、状況は一変します。
――コロナによって、売上はどのように変化した?
野村さん:
(2020年)1月や2月は、店頭のお客様が少なくなりつつも、まだ日本人観光客の『螺鈿・蒔絵体験』が何組か入っていました。