2019年5月24日 06:00
リテラシーの低さから自身が加害者に…主婦狙う詐欺の今
「怪しいなと思ってネットで検索しても、使い慣れていないため適切なキーワードで検索できず、目立った検索結果が出てこない。すると、それなら大丈夫かと逆に安心して詐欺師の罠にはまってしまうということもありえます」(藤本弁護士・以下同)
インターネットリテラシーの低さは、詐欺に引っかかるだけでなく、自身が加害者になりえるトラブルも招くという。
「フェイスブックなどのSNSに、知人のプライバシーに関わるネガティブな投稿をしたものが拡散され、名誉毀損として訴えられるケースがあります。本人はウワサ話感覚かもしれませんが、度が過ぎれば訴訟に発展する恐れがあると覚えておきましょう。自分の行為がどんな結果を招くかを客観的に考えられない人は、詐欺にも引っかかりやすいといえます」
詐欺の手口が複雑化・多様化するいっぽう、規制する法律はそれに追いつかず、まさにイタチごっこの状態。電話やメールを通じた特殊詐欺のほかにも、直接自宅を訪問し「家の外壁の強度に問題がある。このまま放っておくと危ない」と不安につけ込み高額な修理費を払わせる点検商法なども、いまだ横行している。
万が一引っかかってしまった場合、だまし取られた金銭を取り戻すことはできるのだろうか。