2019年5月24日 06:00
リテラシーの低さから自身が加害者に…主婦狙う詐欺の今
「正直なところ、お金が戻ってくる可能性は低いですね。たとえ警察が動いたとしても、新手の詐欺の場合、法律の整備が追いついていないなどの理由で逮捕に踏み切れないケースも。しかも詐欺グループはお金を海外の口座に移し、返すお金がないフリをすることもあるので、結局、被害者は泣き寝入りせざるをえません」
警察による摘発数は増えてはいるものの、逮捕者は現場で動く“下っ端”にとどまり、詐欺グループの主犯格までは捜査の手が届かないのが現状だ。
「詐欺師の餌食にならないためには、まずどんな手口があるかをよく知ることが大事です。そのうえで、怪しい電話や訪問者があったときは、国民生活センターへ相談を。同センターには、全国から寄せられた詐欺の情報が蓄積されています。典型的な手口や常習犯の場合、連絡のあった会社名や状況を話せば、詐欺と判明するはず」
詐欺師はさまざまな手口、トークでアプローチしてくるため、一見それと気づかない場合もあるが、金銭の要求をされたら「危ない」と認識して。その時点で、警察へ相談する手もある。
「だます意図を持って金銭の要求をした場合、詐欺罪の未遂として扱われます。警察に相談すれば、対処法についてアドバイスをしてくれるでしょう。