くらし情報『深刻事態のあとに笑いが―阿川佐和子&ヤマザキマリ「母娘介護対談」』

深刻事態のあとに笑いが―阿川佐和子&ヤマザキマリ「母娘介護対談」

阿川「そんなとき、昔なじみの友人と会う機会があって、彼女たちに救われました。『アガワさ、介護は1~2年でなんとかなると思ってるでしょ。10年かかるかもしれないんだよ』って言われて。“え!10年、冗談じゃない”って」

マリ「今から必死になっても、そんな長期戦、戦い続けることはできないですよね」

阿川「10年ですまないかもしれないし。だからできる限り、手を抜けるところは抜いて、自分1人で背負わない。これを聞いて、すごく心が楽になって。友人との井戸端会議もバカにならない」

マリ「夫の実家のあるイタリアでは、みんな井戸端会議好き。普通に高齢のおばあちゃんを車いすに乗せて連れていったり。
それは当たり前に受け入れられ、『シニョーラ(おばさま)、元気そうで』って歓迎されます」

阿川「そうやって、介護する側、される側も外につながることって大事。この間、取材である主婦の方の質問を受けたんです。『お姑さんの介護が始まったので、週に1回の習い事をやめたほうがいいでしょうか』って。周りの家族は“習い事なんてやってる場合じゃないだろう”という空気になるかもしれませんが、私は『やめちゃいかん』という答え。

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