2019年8月29日 11:00
時効間近に新たな可能性浮上、熊谷ひき逃げに2台以上が関与か
母の執念は、時効直前に真相究明へ一歩前進させ、近隣の小学生の自転車利用時のヘルメット義務化、事故現場近くの信号設置など、再発防止にもつながった。
代里子さんは同時に、量刑が軽いとされる重大な交通事故に関して、時効を撤廃する署名活動を開始。9月上旬までには、法務省に提出することが決まっている。情報提供を募るブログも継続中だ。
「どんなささいな情報でも寄せてください。事故が発生して10年、犯人は遠く離れた他県で生活しているかもしれない。はっきりした事情もなくいきなり引っ越しをした人、運転していた車を廃車した人を知っている方は教えてください。事故について以前警察に話をしたことがある方も、再度、お聞かせください」
そして犯人にも呼びかける。
「生きているなら、自首して、社会的な罪を償って、人生を歩んでほしい。あのとき、孝徳は生きていたのか、泣いていなかったのか、助けを求めていたのか、私には知る権利があります。(警察から)逃げ切ったとしても、真実を聞くまで、私は犯人を捜し続けます」
たとえ時効を迎えても、事件は消えない。10歳の子どもと母親の未来の時間を奪った犯人は、罪を償わなければならないのだ。
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