今季は2本…恋愛ドラマは共感時代にどう変化していくのか?
2017年放送の『東京タラレバ娘』や『あなたのことはそれほど』などはわかりやすい例。アマゾンプライムオリジナル番組『バチェラー・ジャパン』も恋愛リアリティ・ショーという特性を存分に生かし、視聴者に共感と参加者意識を芽生えさせる作りで人気となっております。
黄金期の恋愛ドラマは「非現実的な恋愛」「憧れ要素のある恋愛」といったものが人気でした。しかし今の時代は「共感度の高さ+恋愛」や「知らない世界での出来事+恋愛」など何かに付随した形の恋愛という、ニーズの変化をより求められているのかもしれません。
■時代を反映する恋愛ドラマの多さ
では実際に恋愛ドラマは増えているのか、減っているのか、数字の部分を少し追いかけてみたいと思います。
ドラマのジャンルは厳密に恋愛モノかどうか定義するのは難しいものの、2010~2019年のドラマをみていくと恋愛ドラマが締める割合に変化があります。今回各年代のテレビドラマ本数と、それに占める恋愛ドラマの割合を示したデータを割り出してみました。
2010~2013年には恋愛ドラマが占める割合が10%台に落ちたものの、2014年から盛り返し、2016~2017年には2割近い割合で恋愛ドラマが占めるようになっています。