くらし情報『ディズニーなぜ連作ヒット アナ雪2に見る現実社会との関わり』

2019年12月26日 16:00

ディズニーなぜ連作ヒット アナ雪2に見る現実社会との関わり

ディズニーは今回の作品を撮るにあたって、サーミ人の代表と文化の尊重に関する契約を締結。北サーミ語で吹き替え版を作り、ノルウェー語版と同時に公開などして、良好な関係を築いている。

サーミ人はトナカイと共に遊牧して生活する民族で、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの4カ国にまたがる形で生活している。サーミ人は先住民とされていて、スウェーデン、ノルウェー両国から迫害を受けていた過去も。そして1970年代後半から1980年代にかけて、アルタ・ダムの建設に関してノルウェー政府との間で闘争があった。

『アナ雪2』では、この闘争と同じように、ダムをモチーフにした対立が描かれている。エルサとアナが住むアレンデール王国と、森に住むノーサルドラの闘争だ。民族の差別や迫害については、日本ではどこか対岸の火事的な捉え方をされがちだが、ダムが起点になっていた事で、身近な対立構造として理解しやすかったと思う。


歴史的に、先住民はしばしば国家から言語、文化の放棄を強いられてきた。残念ながら、人類は異質なものを排斥するという思考が根底にあるらしい。ディズニーは、『アナ雪2』で民族間の対立と迫害を描くことで、劇中にアナが歌う「The Next Right Thing(今できる正しいこと)」

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