高齢化迎える動物園 レッサーパンダ風太くんは人間なら80代
一方で現在、海外の若い個体を購入するハードルは高い。
「動物愛護や種の保存のための設備が整っていないと、海外から購入することはできません。多くの動物は繁殖のために群れで飼う必要がありますが、日本の動物園はそのための広いスペースを確保するのが難しいのです。今後は、なんでもいる動物園から、種類を絞って群れで飼育するスタイルに変わっていくのではないでしょうか」(白輪さん)
前出・京都市動物園の山下さんも、今後の展望をこのように語る。
「ライオンはスペースの問題で受け入れる予定はないですが、ゾウの場所を確保し、ラオスから4頭の子ゾウを導入できました。今後は繁殖にも挑戦したい」
高齢化が進む動物園は今、新たなあり方が求められている。「女性自身」2020年3月3日号 掲載