元WHO委員危惧する強毒化…増殖力に270倍差の実験結果も
“実は感染しているけど症状がない人”が多数いて、彼らがキャリアとなって感染を広げていく。これが、まさに北九州市で起きたことです」
ではいったい、どうすればいいのだろうか。國井氏は、今後についてこう語る。
「前提として、経済を回すことと公衆衛生対策のバランスは重要です。ハイリスクの行動は禁止して、ローリスクのものについてはすべてを制限しない。そんな柔軟性ある対応が必要だと思います。
そのうえで、重症化する人については“いかに早いタイミングで加療できるか”が重要です。各国の失敗例や成功例を踏まえ、今のうちから第2波への準備を整えておくべきでしょう」
新型コロナウイルスとの闘いは、次のステージへと入っている――。
「女性自身」2020年6月23・30日号 掲載