くらし情報『市民約4千人が捜索に 認知症“行方不明者”発見率100%の街』

2020年7月9日 11:00

市民約4千人が捜索に 認知症“行方不明者”発見率100%の街

小学生も参加する群馬県沼田市の模範徘徊捜索訓練。

小学生も参加する群馬県沼田市の模範徘徊捜索訓練。



「県内で1日に平均4〜5件、多いときには10件ほど、警察犬の出動要請があります。昨年、実際に出動した回数は721回で、年々増えている状況となっており、その大半は高齢行方不明者の捜索です」

こう語るのは、’19年、認知症による行方不明者が全国で3番目に多かった兵庫県の警察本部刑事部鑑識課・川崎廣貴警部(46)だ。

7月2日、警察庁は’19年における認知症の行方不明者が全国で1万7,479人(前年比552人増)だったことを発表。統計を取り始めた’12年以降、7年連続で最多を更新し、その数は約2倍に膨れ上がっている。“徘徊”で行方不明となる高齢者は日に日に増加し続けているのだ。

そんな行方不明者の捜索活動で、今や警察官とともに欠かすことのできない存在が警察犬である。
“鼻の捜査官”とも呼ばれる警察犬。今年の上半期だけでも、全国各地で警察犬が高齢行方不明者を発見したという報道が相次いでいる。

警察犬とは、一般に犯罪捜査等の警察活動を行えるように飼育・訓練された犬のことで、日本警察犬協会が公認しているのは、シェパード、ドーベルマン、コリー、エアデール、テリア、ボクサー、ラブラドール・リトリーバー、ゴールデン・リトリーバーの7犬種。

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