災害避難時の「お金のQ&A」診療は保険証なくてもオーケー
危険な台風が日本を直撃した場合、特別警報や避難勧告が発令されるのは必至。避難した先でつきまとうのが、お金に関する心配だ。大災害から避難するときには、自宅で保管している通帳などを持ち出せないこともあるだろう。
そこで、緊急時のお金にまつわる疑問ついて、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに答えてもらった。
【Q1】避難時に保険証や現金がなくても医療を受けられる?
被災時は医療体制も特例が認められる場合が多いため、基本的には「OK」と風呂内さん。
「窓口で、名前・生年月日・連絡先・加入している健康保険の種類を伝えれば、健康保険証がなくても、通常と同じように1〜3割負担で医療を受けられます」
’16年4月、熊本地震の際に厚労省は「被災救助法が適用された地域の被災者が受診した場合は、保険証やお金がなくても治療を受けられるようにしてほしい」という通知を関係各所に出している。
被災時に負傷や不調を治療してもらう際、医療費の心配は“後回し”でよさそうだ。【Q2】避難時に通帳やキャッシュカードをなくした。
お金を引き出す手立てはある?
「利用している銀行の窓口に身分証明書を提示すれば、数十万円程度の現金を引き出せることが多いです。