災害避難時の「お金のQ&A」診療は保険証なくてもオーケー
“身分証明書すらない”という場合でも、銀行に届け出ている個人情報さえ照合できれば、印鑑の代わりに母印を押すなど、便宜を図ってくれる可能性があります」
ゆうちょ銀行は、これまで豪雨で災害救助法の適用を受けた地域の人に対して、1人につき最大20万円の引き出しに応じている。非常事態の際、金融機関は柔軟な対応を取る可能性が高いだろう。
【Q3】現金はどれくらい持って避難すればいいの?
国内で多発する自然災害に備え、“非常用バッグ”を持っている人も多いはず。非常食や水などはじゅうぶんにストックできていても、“お金まわり”を備え忘れていないだろうか。
「現金は、1万〜2万円程度を目安に、使い勝手がいいように1,000円札や小銭に崩してバッグに忍ばせておきましょう。これくらいの現金を持っておけば、停電でクレジットカードなどの決済が機能しなかった場合でも1週間程度は対応できるはず」
現金以外にも、入れておくべきものはある。
「保険証や免許証、口座番号がわかるキャッシュカードのコピー。もし財布などを避難時に紛失しても、これらがあれば医療機関で診療を受けたり、銀行で預金を引き出したりできます」
念のため、これら3点をスマホで撮影して、画像を保存しておけばさらに安心。