2020年10月2日 06:00
“自殺相談”2万件以上応じ…「日本を自殺者ゼロに!」
7割が女性で、20代から80代と幅広い。
「社会から孤立していって、仕事もうまくいかない。親やパートナー、あるいは会社の上司などから、なんらかのハラスメントを受けている人も多い。みんな、こんな悩みは私だけかもしれない、と思って電話してくるけど、同じ人がかけてきたのかな、と思うほど声色も似ていて、共通点があるんです」
実際に自殺者数は増えている。警察庁の調べによると、今年8月に全国で自殺した人の数は速報値で1849人。去年同時期に比べ、246人(15.3%)増えた。増加した246人のうち186人が女性だという。
では、死なずにすむためには、どうしたらいいのか。
坂口さんは、その背景には経済的な問題があると感じている。
「働いてもまともに生活できないとか、上司からハラスメントを受けるとか、そんな会社にいて死にたくなっているくらいなら、ソッコーで辞めて生活保護をもらってください。なんのために税金を納めているんですか。この国の生活保護は月13万円。毎日働いてそれ以下の給料しかもらえないなら、国も受ける権利を認めているってことです。最低限の生活を保障するベーシックインカムなんですよ。ところが、多くの人が借金までして自分の首を絞めている。