2020年10月30日 06:00
養子縁組あっせん団体「実親は子供の幸せ考えた勇気ある親です」
この夫婦のように、2人目の養子を迎える養親も多いというが……。
「上の子が大きくなったとき、身内に同じ境遇の理解者がいたら心強いだろうなあ、と思って。それは、下の子にも同じことです」
また、Babyぽけっとでは、子どもが未就学のうちに、生みの親が別にいることを告げる「真実告知」の重要性を説いている。
「それを考えると、やはり不安です。きちんと話そうとは決めていますが、子どもたちがどんなふうに受け入れてくれるだろうかと……」(夫48歳、妻47歳の夫婦)
公開中の映画『朝が来る』は、特別養子縁組をテーマに、こういった民間事業者の取り組みを紹介している。岡田代表は今作に全面協力しているが、それも、特別養子縁組制度をもっと世間に広めていく必要性を感じているからだ。
「実親さんの事情の多くは、非常に劣悪なものです。性暴力など望まない妊娠で悩み抜いた末に産み、かといって育てない決断に病院の対応は冷たく……それでも、子どものことを考えればこそ、特別養子縁組を選択する。
彼女たちは決して無責任なわけではなく、勇気ある決断をした親なのです。養親さんには、実親さんの壮絶な闘い、葛藤もすべて知ってもらったうえで、覚悟をもって引き受けてもらいます。