生放送ならではのハプニング!紅白歌合戦で起きた珍事件たち
と元気よく返ってきたのだ。
■’84年「都はるみに『ミソラ…』司会者が明かした原因」
大トリを務めたのは、この年の紅白をもって引退宣言をしていた都はるみ(当時36歳)。『夫婦坂』を歌唱し、アンコールでは『好きになった人』を歌い出したものの泣き崩れてしまう一幕も。ステージ終了後、総合司会を務めた故・生方恵一さんは「もっともっと、沢山の拍手を、ミソラ……」と名前を言い間違えてしまったのだ。
生方さんは‘02年、本誌にその理由についてこう語ってくれていた。
「出演者もみんな涙していて、ステージ上はかつてない異常な熱気でした。これほど鬼気迫るシーンが戦後歌謡史のなかであっただろうか……あの美空ひばりでさえ……とふと脳裏をよぎったのがあの間違いの原因でしょうか」
数年後に完全復帰した都からは、「私がカムバックして気楽になったでしょう」と声をかけられたという。
■’85年「飲酒、ギターに着火…吉川晃司の“若気の至り”」
初登場にして、白組トップバッター飾ったのは吉川晃司(当時20歳)。
『にくまれそうなNEW FACE』を歌唱した。
シャンパンを飲みながら登場した吉川は、口に含んだ酒をステージにまき散らした。