少年ジャンプの“裏エース”『チェンソーマン』が起こした革命
本誌を純粋に読んでいる中高生だけでなく、ネットで漫画を読む読者にアプローチできたことも、『チェンソーマン』が評価された理由の一つですね」
林氏は藤本タツキ氏との二人三脚ぶりについてこう語っている。
《アンケートだけでなく、コミックスの売上とかいろいろな評価軸を総合している感じですね。藤本さんはアンケート結果を気にしないので、結果はお伝えしません。(中略)僕としても、アンケート結果に左右されて物語の展開を変えるようなことはしてほしくない。藤本さんが楽しく描き切ってくれればいいです》(『このマンガがすごい!2021』より)
また漫画の“読まれ方”が変わったことも本作を後押ししている。物語が終盤に差し掛かった今夏ごろから、毎週、日曜から月曜になった深夜0時直後にはTwitterで軒並み『チェンソーマン』の関連ワードがトレンド入りする事態に。これには、アプリ「ジャンプ+」での「週刊少年ジャンプ」の定額制配信サービスが影響していると成馬さんはいう。
「『鬼滅』の終盤あたりから、月曜日のTwitterのトレンドにジャンプ関連の話題が必ずは入るようになってきたと、感じます。
『週刊プレイボーイ』のWEBサイト『週プレNEWS』で配信されている『キン肉マン』でも同じことが起こっています。