少年ジャンプの“裏エース”『チェンソーマン』が起こした革命
かつてのジャンプは、学校で回し読みされることで、人気漫画の話題が共有され、口コミで広がっていったのですが、同じことが、配信開始の月曜0時にTwitter上で起きているのだと思います。
『鬼滅』と『約束のネバーランド』が終わって、落ち着いたころに『チェンソーマン』が盛り上がりはじめました。「地獄の描写」が出てきたあたりから、SNSでの騒ぎ方が尋常じゃなくなって、またそれを見た人たちが“何が起こっているんだ”と盛り上がるようになったと記憶しています。ある意味、ネットを通じて週刊連載が毎週、盛り上がる状況にジャンプが戻ったともいえます」
「ジャンプ+」で第2部を開始することが発表されている本作だが、『チェンソーマン』の登場によって今後、“本誌からウェブ”への流れは加速していくと成馬さんは分析する。「もしかしたら今後、漫画の主戦場は、ジャンプ+に移っていくのかもしれません。『チェンソーマン』の第2部もジャンプ+で始めるそうですし、無料で読める漫画がとても多くアクセスしやすい。また、ジャンプ+は新人発掘に力を入れており、漫画投稿アプリの『ジャンプルーキー!』の「連載争奪グランプリ」や編集者と作家がタッグを組んで連載獲得に挑む「MILLION TAG」