【謝ったら負け】菅首相に吉村知事も…素直に謝れない人の心理
山本氏は菅首相や吉村知事のケースを挙げ、「誤解という言葉は便利だ」と話す。
「誤解というと、“受け手と食い違った”とも聞こえます。『そうはいったけど、とらえ方次第では?』と投げかけることで、責任をぼやかすことができるのです。彼らは権力を持っていますから、保身のためにそうしたのでしょう。現在はコロナ禍ということもあり、自身の発言の信頼性を揺るがすのはマズいとも考えたのではないでしょうか」
続けて山本氏は、「お化け遺伝子」ツイートを削除していない野田氏についてもこう言及した。
「『冗談だ』というのは、自身を正当化することになります。いっぽうで『間違えた!』として削除すると自己批判につながり、自尊心を傷つけます。特に野田さんはアーティストですから、自らの投稿を消すことにより抵抗があるのではないでしょうか」
山本氏は自尊心にまつわる、ある実験について話してくれた。
「謝ると自尊心が傷つくけれど、謝らないことで自尊心が満たされるという実験があります。謝ることで自分の価値が下がったように感じてしまう。いっぽうで『世に屈しないぞ!』と謝らないのならば、『自分は立場が強い、または価値が高い』と感じることができるのです」