鏡に向かって作り笑顔を…1日を幸せに過ごすための「朝のルール」
1日を幸せに過ごすためには、朝からきちんとコルチゾールの値を下げて、不安や心配を取り除いておくことが肝心です」(堀田先生・以下同)
コロナ禍でどうしてもストレスはたまりがち。そんな多くの人が抱える悩みを改善するのに有効な“朝の過ごし方のコツ”を堀田先生に教わり、科学的に立証されたメカニズムも解説してもらった。
【1】起床時に楽しい記憶を思い出す
1年間、14歳の若者427人を対象に、目覚めたときポジティブな記憶とネガティブな記憶を思い出し、1分後に反応を調べる実験を6回行ったところ、ポジティブな記憶を思い出した被験者は“ストレスホルモン”であるコルチゾールの値が減少(※ケンブリッジ大学アスケルンドらの研究)。
「毎朝楽しかったエピソードを1分間思い出すと、コルチゾールの値がダウン。長期的にもポジティブ思考が習慣化され、うつ病対策にもつながります」
【2】軽く汗をかく程度の運動をする
被験者をジョギングまたはストレッチを行うグループに分け、30分実行した後に涙を誘う映画を見せると、悲しい気持ちのリカバリーはジョギングをしたグループのほうが早かった。覚醒、気分、記憶、自律神経調節などと関係するセロトニンの受容体が活性化していた(※東京大学リューらの研究)。