くらし情報『コロナと戦う当事者が提言「病床ひっ迫防ぐ転院ルール整備を」』

2021年1月28日 06:00

コロナと戦う当事者が提言「病床ひっ迫防ぐ転院ルール整備を」

だが、すでに民間病院は限界に近い状態なのだ。

河北さんはこう提言をする。

「病院が新規コロナ患者を受け入れるには、症状が治まった入院患者さんに退院してもらい、病床を空けなければなりません。しかし高齢者や基礎疾患のある方などは、陰性になっても体の衰えがあり、すぐに自宅に帰れない。そういう場合は、療養施設やほかの病院に転院する必要が出てきます」

厚労省の指針では、コロナは発症日から10日間が経過し、かつ症状が軽くなって3日間経過した場合は、PCR検査をしなくても退院や転院が可能としている。

しかし受け入れ先の病院や療養施設は、受け入れた人がコロナを再発することによる院内クラスターの発生を懸念していて、PCR検査による陰性の証明を求めてくることがほとんどだ。検査で陰性と確認されるまで患者は退院が延び、新規患者が受け入れられないという悪循環に陥っている。

「患者さんの流れをよくするために、たとえば『約10日過ぎて症状が落ち着いた患者さんは、次の施設が受け入れる。
万が一、再発してクラスターが発生した場合は、補償と病院の支援を国がする』と明言するべきです」

入院患者を減らすには、感染者の絶対数を減らすのが肝要だ。

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