2021年2月11日 17:18
有名俳優の出演続くBL作品 タイ効果で“映画界の希望”なるか
も476万人ものフォロワー数を誇る。
そんな注目を集める日本のBLとタイBLだが、両者を比較したときに違いも見られるという。
■同じBLでも、日本とタイとではカメラワークに違いが
「日本ではもともと00年代の後半から10年代の前半にかけて、BL映画を盛んに製作する時期があったんです。とはいえミニシアターでの上映とDVD化がメイン。今のように人気俳優が出演することは、まずありませんでした。
ところが、近年は著名な俳優がBL映画で主演を務めています。またBL映画だけでなく、同性愛者を主人公にした映画も多数公開されるようになりました。昨年の『his』では宮沢氷魚さん(26)と藤原季節さん(28)が、そして『影裏』では綾野剛さん(39)がメインキャストに。
男性同士の物語に人気のある俳優が出演するようになったのは、時代の変化を感じます」
こう語るのは、映画学を専門としている金沢大学の久保豊氏だ。久保氏は先月まで、早稲田大学演劇博物館で企画展「Inside/Out─映像文化とLGBTQ+」を開催。日本の映画やドラマでLGBTQ+の人々や同性間の親密さが、どのように描かれてきたのかを紹介した。