くらし情報『陽性でも入院できず感染が拡大…急増する施設内クラスター実態』

2021年2月19日 11:00

陽性でも入院できず感染が拡大…急増する施設内クラスター実態

ごとに、入居者には個室が用意され、決まった介護職員がつく。1月3日時点で、全4フロア100居室は、ほぼ満床。入居者は要介護度3以上で、認知症がある方も多いという。

「職員1名の陽性がわかってすぐに、ショートステイはストップ。その職員が働いていた3階フロアの共有部分は立入り禁止に、エレベーターホールも封鎖、感染エリアを担当する職員は、ほかの階の入居者や職員とは接触しないようにしました」

保健所の指導のもと、徹底的に対策を行った。感染の拡大は防げると思ったが……。

「1月6〜7日にかけてほかのフロアの職員や入居者にもPCR検査を行ったところ、1月10日までに、無症状の職員1名と、入居者3名の陽性が判明しました」

さらに、発熱した別の入居者1名を救急搬送したところ、病院で陽性が確認された。陽性が判明した3名の入居者は入院できず、施設内で見守ることに。
壮絶な日々の始まりだった。

■防護服を着たまま、職員は12時間勤務に
「通常、2つのユニット(約19名)を7名の介護士が担当します。ですが、濃厚接触者になった職員がごっそり自宅待機になったので、2名の職員で19名の入居者さんを担当。当然、手が足りなくなり、入居者の方に1日3食お出しすることができず、高カロリー食で栄養を維持しながら1日2食に。

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