「闘病4年で夫ががん死」一生涯で失う金をシミュレーション
厚生年金の額は、それまでに払ってきた保険料の額で決まる。当然、納付期間が長く、保険料も高額なほど、高い年金がもらえます」(社会保険労務士・石田周平さん)
このケースでは、50歳から妻が平均寿命で亡くなるまでの家計の収入は6,462万円。夫が健康だった場合よりも8,174万円も少ない。
今回の金額はあくまでも試算。がんの症状は人によって違うし、かかる治療費やもらえる年金額なども当然違ってくる。だが、一定の目安にはなるだろう。
「夫ががんになったら、ますは、『職場の制度』として何が使えるかを確かめてもらう。公的制度に関しては、病院の『がん相談支援センター』などに資料があります。
病院にはソーシャルワーカーさんもいますので、窓口で聞くことができます」(賢見さん)
なにより、がんは早期発見し、適切な治療ができれば“治る病気”。夫婦で必ず定期的に検査を受けつつも、いざというときの心とお金の準備を怠らずに。
「女性自身」2021年5月4日号 掲載
女性管理職割合の平均は10.9%、女性登用に対する企業の意識調査