くらし情報『貯める人になるための「使いグセ」を見抜く家計簿の書き方』

貯める人になるための「使いグセ」を見抜く家計簿の書き方

特別必要でもないものを買ってしまう危険性が高まります。また、クーポンなども必要なものを買うのではなく『30%オフになるし、せっかくだから』との動機で使うのでは本末転倒です」(松崎さん・以下同)

また、家の中を見渡してみると一目瞭然。モノが多く、整理の行き届いていない家庭は、似たようなものを持っているにもかかわらず、重複買いする傾向があるので気をつけるようにしたい。「所有物に限らず、契約などもライフスタイルに合わせて定期的に解約・見直しが必要です。クレジットカードや保険の契約の経年放置も、ムダ遣いの温床です」

松崎さんがいちばん危惧するのは、コロナ禍で急速に普及したキャッシュレス決済だ。

「お金は財布から出すことで、使った“痛み”を感じることができます。しかし電子マネーのオートチャージやカード決済では使いすぎに気づくことができません。明細書も多くがデジタル化され、目に触れる機会がないこともやっかいなところです」

電子マネーによる出費に歯止めをかけるためには、毎月使えるお金を並べて体感してみるのがよいと松崎さんは話す。


「『これしか予算がない』のだということを目で実感すること。実際に現金で眺める10万円は、キャッシュレス決済で使われる10万円とは重みが違います」

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