くらし情報『自宅療養の母子に相次ぐ悲劇…医師は「妊娠中の感染は早産招く」と警鐘』

2021年8月25日 11:00

自宅療養の母子に相次ぐ悲劇…医師は「妊娠中の感染は早産招く」と警鐘

会見で新生児の死亡を報告する柏市の担当者(写真:共同通信)

会見で新生児の死亡を報告する柏市の担当者(写真:共同通信)



日本中に押し寄せる医療崩壊の波。全国の自宅療養者は10万人に迫る勢いだ(8月20日時点)。

中等症でも病床逼迫のために入院が困難な事例が増え、自宅療養中に容体が急変して亡くなる例も相次いで発表されるなか、千葉県柏市で起きた“自宅出産、早産で生まれた新生児死亡”の一件は、とりわけ痛ましく、世に大きなショックを与えている。

経緯は次のようなものだったーー。

柏市でひとり暮らしをしていた30代女性に症状が現れ始めたのは8月9日のことだったという。女性は妊娠8カ月だった。

当初は発熱やせきなどの症状があったようだ。11日になって感染が確認され、軽症と判断された。


ところが、14日の夜になって症状が悪化。血中酸素飽和度が下がって中等症と判断され、翌日から県と市が入院先の調整を始めたが、受入れ先は見つからなかった。

そのまま自宅療養を続けていた女性は、17日の朝になって腹部に張りを感じた。訴えを受け、県、市、かかりつけ医が改めて受入れ先を探すも、見つからない。

夕方になって出血と陣痛のような痛みが起こり、女性は保健所に連絡する。

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