くらし情報『自宅療養の母子に相次ぐ悲劇…医師は「妊娠中の感染は早産招く」と警鐘』

2021年8月25日 11:00

自宅療養の母子に相次ぐ悲劇…医師は「妊娠中の感染は早産招く」と警鐘

この間、県や市は、入院先の調整を急ぐも、決まらない。

午後5時過ぎに女性は自宅で出産した。119番にも自ら電話した。生まれたばかりの赤ちゃんは息をしていたというが、救急隊が到着した際には呼吸がなく心肺停止状態。午後5時55分ごろに市内の病院に緊急搬送され、午後6時すぎに赤ちゃんの死亡が確認された。

赤ちゃんは男の子だったというーー。

感染症を専門とする、のぞみクリニックの筋野恵介院長は、妊婦が感染した際のリスクについて、

「妊娠の週数にもよりますが、まず軽症の場合は胎児に影響は出ないと思います。しかし、血中酸素飽和度が下がると胎児にも酸素がいきにくくなるので発育に問題が出る可能性があります。
また、肺炎でせきがひどいと腹圧がかかるために陣痛や早産の原因になります。ですから妊婦さんこそワクチンを打ってほしいと思っています」

また、病院が感染者の妊婦を受け入れる難しさを次のように話す。

「ふつう、産科というのは“病気ではない”前提の場所です。風邪ですら『ほかの病院で診てもらって治ってから来てください』と言うくらいですから。なのでコロナに感染していると通っていた産科では受け入れられない。

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