2021年8月30日 11:00
今日がいちばん元気――ALSの声優語った闘病は「妻に甘えてた」
「20歳のころから声の仕事をしてきたボクにとって、しゃべることは生きること。声を失いたくないから、声帯を維持するためにもたくさんしゃべりたいんです。これだけ元気に振る舞っていられる理由ですか?単なる“ええかっこしい”だからですよ」
難病と対峙し、死にたいと思うことだって、家族につらく当たってしまうことだってある。でも、それを含めてALSと共に生きていく決意をしたのだという。
■死にたい気持ちに支配されないように大声で歌った
「津久井くん、しっかり治療して、元気になったらまた一緒に仕事をしよう」
そんな仕事仲間からの善意の励ましからも、ALSの残酷さを突きつけられた。
「“いや違うんです。治療法が見つからなくて、治らない病気です”って説明しなければならないですからね。それを理解してもらいたくて、一昨年の10月に病名を公表して、SNSを通じて、今の心情や病状、ALSのことを発信し始めたんです」
ニャンちゅうの仕事は、番組スタッフが「可能な限り、続けましょう」と言ってくれている。
専門学校の講師の仕事も、昨年3月の学年末で、病気を理由に辞めようと決めていたが、
「コロナによってZOOMによる講義が可能になって、なんとか続けられています。