くらし情報『実家の温もりを――。シンママたちへ居場所作った「普通の主婦」』

実家の温もりを――。シンママたちへ居場所作った「普通の主婦」

“実家よりも実家”に、家族のような関係だ

“実家よりも実家”に、家族のような関係だ



「はい、みんなー、ごはんよ!」

騒々しい部屋のなか、女性のひときわ大きな声を合図に、子供たちが集まってくる。

「はい、愛華。ご飯どれくらい?ストップ言ってよ。あれ、おかずはいらんと?おかず、自分でちゃんと、とってよー」

ごはん茶わんに白米をよそいながら、女性はおかずの入った大鍋を指し示す。この日の献立はオクラと豚肉の炒めもの、それに野菜のほうとう。女の子がオタマでほうとうをすくっていると、不意に女性がまた大声を上げた。

「琉雅!ごはーん!愛華、食べる前に琉雅、呼んできて。あっちの部屋でゲームしとるけん」 すると今度は、少し離れたところで、よちよち歩きの女の子が声を張り上げ、泣き始めた。
また、女性が大声で叫んだ。

「ん?誰か?なんで泣いとる?なんでー!?」

とってもにぎやかなこの場所は、福岡県久留米市にある、ひとり親家庭を主とした子育て世帯を支援する一般社団法人「umau.(以下、ウマウ)」の活動拠点。“実家よりも実家”をコンセプトに「じじっか」と名づけられている。

なるほど、子供もママも、玄関の扉を開けるときの挨拶は決まって「ただいま」
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