2021年12月22日 11:00
コロナ時代これまでの「お金の常識」が崩壊していく3つの理由
このようにお金をめぐる環境が変化するなか、お金についての常識もまた変化している。もう一度、貯蓄ができる「家計」を作るためには、こうしたお金の常識の変化を踏まえて支出を見直すことが肝心だという。
「コロナ前は、無収入になったときへの備えで、生活費7.5カ月分ぐらいの蓄えがあれば、安心できますよ、とお伝えしていましたが、今は1年分ぐらい準備しておきたいですね。また、コロナ禍時代を迎えた現在、大きく変化したお金にまつわる『新常識』を知っておくことが欠かせないでしょう」
■環境に合わせて支出のバランスを整理しよう
環境の変化にともない、さまざまなお金の「常識」が変わっても、支出の中身を知ることの重要性は変わらないと横山さんは言う。
「直近1カ月の支出を『ショウ(消費)・ロウ(浪費)・トウ(投資)』の3つに仕分けてみると、『こんなに使ったかな?』という項目が出てきます。浪費を見つけて、翌月以降、買わないように気をつけていくだけで、お金は貯まるようになってきます」
〈消費〉は、月々の家賃や住宅ローン、食費や通信費、水道光熱費や交通費など生活に必要な支出があてはまる。
〈浪費〉は今を楽しむための使い方。