2021年12月28日 06:00
G7で最下位…日本の“労働生産性”上げるには「社長を称賛しないこと」
では最下位だということを日本生産性本部が発表した。その値は49.5ドル(約5,086円)で、米国は80.5ドル(約8,282円)の6割ほどの水準だという。
「日本の生産性の低さは、労働時間が長く労働者数も多いのに、そもそもの『儲けが小さい』ことが背景にあります。日本企業は終身雇用制で正社員の解雇は難しく、余剰人員は多い。一方、欧米はそれと比較して3分の2ほどの人数で生産しています」
それでは、どうすれば生産性を上げることができるのだろうか。
■経営者のスキルの低さが生産性を下げる
「『生産性を上げる』には、(1)『付加価値』に対して『労働時間×労働者数』の割合を少なくする。(2)同じ『労働時間×労働者数』に対して、『付加価値』を多くする。(3)『付加価値』を多くして『労働時間×労働者数』を少なくする。
この3つのパターンしかありません」
近年、「働き方改革」が叫ばれ、労働時間の短縮が図られている。さらに、各企業で早期・希望退職者を募る動きも増えているが……。「しかし、現実問題として、10時間の労働時間を9時間できたとしても、3時間に減らすことはできません。労働者数もいきなり3分の1には減らせませんよね。