くらし情報『足の骨ないアーティスト語る“呪縛”愛娘の「好き」が背を押した』

2022年4月3日 06:00

足の骨ないアーティスト語る“呪縛”愛娘の「好き」が背を押した

愛娘に微笑みかける片山さん

愛娘に微笑みかける片山さん



「ヒマちゃん、ママのお仕事、なんだかわかる?」

おもちゃのブロック遊びに夢中になっている長女に、彼女は優しくこう尋ねた。ここは東京・銀座のギャラリー「AKIO NAGASAWA GALLERY GINZA」のバックヤード。声をかけられた女の子は、気恥ずかしいのか、すぐそばでやりとりを眺めていた記者をチラッと見てから、女性のほうに向き直って、元気にこう答えた。

「さくひーん、つくってるー」

4歳の愛娘の返答に「ちゃんとわかってるのね」と顔をほころばせたのは、アーティストの片山真理さん(34)。この日は、同ギャラリーで個展の真っ最中だった。

片山さんはまだ高校2年生だった05年、若手芸術家の登竜門「群馬青年ビエンナーレ」で奨励賞を受賞し、現代アート作家としてデビュー。以後、数多くの個展を開催し、「あいちトリエンナーレ」「ヴェネチア・ビエンナーレ」などなど、国内外の大規模な芸術祭にも多数出展。さらに一昨年には“写真界の芥川賞”「木村伊兵衛写真賞」も獲得と、いま世界的に注目されているアーティストの1人だ。


だが、彼女がメディアで紹介されるとき、必ずと言っていいほど、ある枕ことばがついて回った。

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