くらし情報『岩下志麻が語る北条政子像 多くの女性を庇護した“哀しい母親”』

2022年5月8日 06:00

岩下志麻が語る北条政子像 多くの女性を庇護した“哀しい母親”

を認めるなど女性への配慮も見られます。政子の思いは、確実に後世に受け継がれました」

自らが子をすべて失うなどしてきたからこそ、政子は周囲の女性たちの痛みも、わが事として感じられたのだろう。

〈母が嘆きは浅からぬことに候〉

大姫を亡くした直後、政子が手紙に書き記した一文に、母の深い悲哀が凝縮している。政子が建立し、国宝ともなっている和歌山・高野山の金剛三昧院の多宝塔には、政子とともに実朝の骨が埋葬されているという。

■あの国民的名優も北条氏の末裔だった

「映画のロケに入るので、しばらくお参りに来られないと思います」

鎌倉の、北条一族を弔うために創建された金龍山宝戒寺を訪れ、先代の住職に律義に告げたのは、今は亡き俳優の高倉健さん(享年83)。2012年公開の最後の主演映画『あなたへ』の撮影に入る直前のこと。

現住職の静川慈昭さんは、

「50年も前に、ご自分も北条一族の末裔であると知って以来、供養やお布施を欠かさなかった高倉さんですが、あのときの訪問がお目にかかった最後となりました」

ちなみに、政子と血のつながった子孫は頼家の娘の竹御所のみとなっていたが、彼女も33歳の難産がもとで亡くなり、残念ながら、直系の子孫は絶えてしまう。

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