2022年6月2日 06:00
松原智恵子「素敵な世界を見せてくれてありがとう」50年連れ添った夫へ贈るラブレター
コロナ禍後の計画を、よく2人で話し合っていたという。
「2人とも海辺でのんびりするのが好きでした。休暇には、よくタイのパタヤ・ビーチに行っていたのですが、『海外旅行に行けるようになったら、久しぶりにハワイに連れていって』と、リクエストしていました。
また、今後の計画といえば、自宅のリフォームも検討していました。純一郎さんは『これからは階段の上り下りも大変になるのではないか』と言っていて、私の部屋も2階から1階に移すことを提案してくれていたのです」(松原さん)
寂しがり屋の松原さんより1日でも長く生きるため……、すでに80歳をむかえていた黒木さんは体のメンテナンスにも励んだ。
昨年は、検査も含めて1カ月ほど入院して脊柱管狭窄症の手術を終えたかと思うと、続けて白内障の手術も受けていた。「知り合いの医師から酸素ボンベを送ってもらいました。酸素吸入した後にウオーキングをすると、心肺機能が高まるそうです。
もう少し暖かくなったらスタートしますよ!」
黒木さんがいっしょに仕事をしている編集者に、電話でそんな話をしていたのは今年2月の初め。だが黒木さんが白内障手術後の視力に合わせた眼鏡を作るために出かけ、外出先で突然倒れたのはその翌日だった。