2022年10月23日 06:00
中山エミリ「失敗したら大学を目指せばいい」中学3年生で芸能界入りした理由
「親戚がプラチナチケットを入手できたので『うん、じゃあ見に行く』という軽い感じ(笑)。今ならぜいたくなことだとわかりますが、当時はそのありがたみがわかっていませんでした。英語ができないから、マドンナが何を言っているのかもわからないし、歌詞の意味もまだ理解できない年齢。でも、やっぱり感動するし、ライブに魅せられました」
■大黒摩季はウイットに富んだ視点や爽快感が魅力
芸能プロダクションにスカウトされたのは、’93年、中学3年生のとき。修学旅行を控え、友人と髪をカットしに行ったときのできごとだった。
「渋谷・宇田川町の交番前で芸能事務所の人に声をかけられて。アイドルのフリフリとした衣装に憧れはありましたが、歌やお芝居を勉強して芸能人になりたいなんていう強い思いはまったくありませんでした。それでも熱心に誘ってくれたんです。
“失敗したら大学を目指せばいい”。まだ中学生だったからいくらでも軌道修正できると思って、飛び込みました」
そんな人生の転機に知ったのが、大黒摩季だった。
「初めて聴いた曲は、アニメ『SLAM DUNK』(’93~’96年・テレビ朝日系)のエンディング『あなただけ見つめてる』(’93年)。