発がん汚染物質“PFAS”が川魚から検出、アサリやタラにも…専門家が食の安全に警鐘
日本では食品の耐容摂取量など具体的な規制値はなく、調査や対策が進んでいないのが現状だ。では、自衛する方法は?
「料理や煮沸でPFASは取り除けないため、汚染がわかっている地域の魚類は食べすぎないように。なにより問題は、食品に含まれるPFASがどのような状況なのかわからないこと。われわれが安心して食べられるようにするためにも、国はより多くの食品を調査する必要があると思います」
今回、全国でわかっている「PFASが検出された食品や肥料」を下記にまとめた。確認し、できる限り自衛しよう。
【1】2017年、北海道沖の日本海側(タラの切り身から検出)
2015年から2017年にかけて日本の沿岸水域6カ所(北海道、青森、岩手、宮城、鳥取、島根)で漁獲されたタラの切り身を調査。PFAS濃度が最も高かったのが北海道沖の日本海側産で、次いで鳥取・島根沖の日本海、宮城、北海道沖の太平洋、岩手と続いた。「身近な魚としてタラを調べたが、ほかの魚種でも同様の値が出ることは考えられます」
【2】2017年、宮城県(タラの切り身から検出)
【3】2017年、鳥取・島根沖の日本海(タラの切り身から検出)
【4】2017年、愛知県の渥美半島(食用アサリから検出)