“推し”の急逝を機に、44歳から韓国語勉強→51歳で字幕監修者になった女性「やりたいと思ったら、どんどんやっていい」
訳文がピタッと字数と内容にハマったときは爽快です」
最近手がけた作品には、韓国で好視聴率をマークした愛憎復讐劇『テプンの花嫁~愛と復讐の羅針盤』や、『危険な約束』など100話を超える大作も。
以前所属していた韓流コンテンツ配給会社・コンテンツセブンでも、数々のヒット作を担当。現在放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で韓国人留学生を演じているハ・ヨンスが出演したドラマ『リッチマン~嘘つきは恋の始まり~』(’18年)もその一つだ。
「入社して割とすぐに任された、大きな仕事でした。朝ドラは見ていないのですが、人から教えてもらって、あ!と思い出しました」
夕飯の準備前まで仕事をするのが日課だが、完徹もしばしば。それでも、
「自分の時間ができて天国です(笑)」
と花岡さんは語る。彼女はこれまでずっと専業主婦だったのだ。2人の息子を育てながら、44歳で韓国語の勉強を開始。
7年間の猛勉強を経て、51歳で字幕監修者となった。
きっかけは、人気俳優のパク・ヨンハ。14年前に彼が亡くなったとき、“韓国語で感謝を伝えたい”と一念発起したのだ。
仕事部屋にもなっている自室は、いまもヨンハの写真やCD、韓国ドラマや映画のDVDなどで埋め尽くされている。