加藤貴子 男性不妊克服の裏に「3度の流産」と「早朝注射」
当時のことを語る加藤の瞳には涙が光っていた。ブログでは「サクちゃん」と呼んでいる長男が誕生したのは’14年11月、加藤が44歳のとき。
「不妊治療は大変です。私のブログへの書き込みは全部拝見していますが、本当に皆さんつらい思いをされていらして、その気持ちが痛いほど伝わってきます。特に女性が仕事をしながら通院して治療を受けるのは容易なことではありません。私も大変な思いをしました。治療を始めてから毎日、ホルモン注射を打っていたのですが、ロケ現場付近に注射を代行してくださる病院がなかったことがありました。片っ端から電話しても、『うちで治療をしていない方はお引き受けできません』と、門前払い。
やむをえず早朝4時半に、かかりつけのクリニックの看護師長さんに対応していただいたこともありました」
インタビューは2時間近くに及んだが、加藤は最後に夫への感謝を語った。
「わが家では夫が私の話を聞いてくれたので、それがガス抜きになりました。ふだんはのらりくらりしているところもある夫ですが(笑)、いざというときはメンタル面でサポートしてくれ、頼りになりました。