佐伯チズ「破産危機の過去」告白、“裏切り”で2億円損失も
「Aがいてくれればきっとすべてがうまくいく」
佐伯さんはますますAさんとのつながりを強くした。会社の実印を預け、スタッフの前で、彼女を後継者にすると宣言。取締役としての仕事をまかせ、さらには養子にすることまで打診した。だが、このころから佐伯さんは“異変”を感じていく。
「Aはすべてにおいて自分の好きなように事を進めていたんです。会社の借入金や銀座の高額な家賃もあるし、多くのスタッフの給料もあります。むしろどんどん仕事をしたいのに、知らないうちに“引退”させられていて……」
そして、銀座に進出して3年後の’11年3月11日、東日本大震災が起こった。景気の悪化によって美容業界は大打撃を受け、佐伯さんも例外ではなかった。
スクールは定員割れを起こした。しかも銀座のビルのワンフロアの半分を使ってオープンした加圧トレーニングジムは、多額の投資をしたにもかかわらず、男性向けに新たに作ったほうは、一日も稼働すらしていなかった。
経営は苦しくなっていた。