石巻市「大川小」遺族、震災以後の「卒業生スライド」封印に激怒
さらに、当時の校長の、以下のような問題発言もあった。
「説明会の約10日前の震災後初の登校日、校長は子供たちに『笑顔がいっぱいの学校を作ろう』と語りかけたそうです。この言葉で、私たちの子は、亡くなった子供たちは切り捨てられたんだと思いました」
さよみさんが、冒頭、閉校式を受けて「また切り捨てられた」と発言したのには、こんな前段があったのだ。
判決を1カ月半後に控えたいま、さよみさんと夫の隆洋さん(53)には一層、「勝たねばならない」という思いが強い。
「親であれば、ふつう、子供に『先生の言うことをよく聞きなさい』と教えるでしょう。そう教えたのが正しかったのか、そういう自問自答も入っているんです」
(取材:鈴木利宗、加藤順子)