2018年5月19日 16:00
「ワンコインならゲーセンのコインでもOK」“元祖子ども食堂”の思い
にした。
「やっぱり100円でも、払えずに帰る子もいるんです。そのバツの悪そうな顔を見るのがつらくて。無料にしてはという意見もありますが、金銭感覚を身につける大切さと、自分が父子家庭で育った経験から、毎回無料では子どもの自己肯定感が失われると思いました」
だから、ワンコイン。
「1円でも50円でも、外国のコインでもオッケー」
ボランティアも賛同し、早速子どもたちに「今度から、コインなら何でもいいんだよ」と告げたが、最初はポカーンとして事情をのみ込めなかったそう。近藤さんは、「1円でも、そう、ゲーセンのコインでもいいからさ」と続けた。実際にゲーセンのコインが入っていたのは1回きりだったという。
この6年間に、だんだんのこども食堂を訪れた子は、のべ7,500人以上になる。
「うれしいのは、小学生のころから通い続ける子が今や高校生。先日もゴールデンウイークだからって誰もが旅行やレジャーに行ける子ばかりじゃないと、こどもの日に『ボードゲームカフェ』開催しました。すると常連の高校生が『近藤さん、僕が司会をやりますよ』って言ってくれて。